朔太郎さんは私の……
2020年3月27日17時31分
朔太郎さんが研修活動を辞退すると発表したとき、
私は頭が真っ白になりました。
これは私にとってはとても意外なことで、その事実にもさらに動揺してしまいましたが。
それだけ、私にとって貴方は大切な重要な大好きな推しだった。
そのことだけはわかっていてほしい。
そう思って、筆を取りました。
私が朔太郎さんと出会ったのはめせもあ。ベイビーズオーディションのWeb投票審査期間中。
年末くらいだったと思います。
きっかけは単純に顔が気になったから。
なんとなくめせもあ。の推しである野崎弁当みを感じたから。
入りはそこでした。
でも、貴方をどんどん知っていく中で全く別の魅力を持っていることに気づき、貴方の未来を見てみたいと思い、応援し始めました。
悲しいことに、オーディションは落選という形に終わりましたが、貴方は長く悩んだ結果、仕事を辞め、福岡から上京してアイドルを目指す研修生になることを決意してくれました。
そして始まった定期公演。最初の半年ほどはパンダドラゴンとの合同定期公演で、研修生の出番は正直めちゃめちゃ少なかった。
たった2〜3曲のためだけに、朔太郎さんを見るためだけに、私は公演へ足を運んでいました。
その中で見た、青野さんと朔太郎さんの「みかん」は生涯忘れられないと思います。
拙く、未完成な「みかん」でしたが、なによりも未来を感じさせる演目でした。
しかし、その時私は自分の感情に気づいてしまいました。
私は自分がまだファンになる前の野崎弁当の活動に、朔太郎さんを重ねて追体験しようとしている。
自分でも自分のことが最低だと思いました。貴方が野崎さんと比べられることを好まないことに気づいていたから。
そこから、意識して貴方と野崎さんは似ている部分もあるけど、勿論違くて貴方には貴方にしかない魅力があるのだと自分に言い聞かせることも兼ねて考えていました。
そして、メンバーカラーが茶色と正式発表されたとき。少し、批判があったんです。だからこそ、出来るだけ、口に出して、そして手紙に書いて貴方に伝えてきたつもりです。
貴方には貴方にしか出せない茶色がある
朔太郎だから良いんだ
全通は出来なかったし、特典会もたいして積みませんでした。
ただ、出来る限り現場に足を運んで、貴方のオタクがここにいるんだということを伝えたくて、手紙を書いたりしました。全肯定オタクではないけど、1公演で1つは成長したところ、頑張りを感じたところを伝えました。
……ユニット演目出演があまりにも少なかった時は、貴方の出番が少なくてすこし悲しいとも伝えたような気がします。
だって私は朔太郎さん、貴方だけを見るために行っていたから。
オーディションの期間、たびたびLINELIVEをやっていた貴方は毎回の放送で全てのコメントを読み上げ、来てくれた方々への感謝と、みんなの名前を読み上げていました。
ツイートもほぼ全てリプ返をしていました。
だからまあ、合同定期の初接触の段階で名乗れば
「ああ!あの○○さん!」って顔と名前が一致したんだと思います。
実際他の同担はそうでしたし。
でも、最後まで私は自己紹介をしませんでした。
……願掛けをしていたんです。
同期だったパンダドラゴンがCDを出してリリースイベントをするたびに、悔しくて、悲しくて、早く貴方にああなってほしくて。
貴方がユニット昇格してデビューしてリリースイベントをしてブースチェキ会をした時に初めて名乗ろう
あまりにもずっと名乗らないのを不審がられるかなと思って手紙にも、このことを書いたことがありましたね。
ずっと名前を聞かないでくれてるので、もしかしたらこの願掛けに協力してくれているのかも。
ありがとう。
今になって気付いたことですが、やっぱり私は最後まで貴方を過去の野崎さんと重ねていたと思います。自分で思ってたよりもずっと、ずっと。
ごめんなさい。
そして、わかっていなかった。
貴方がそんなに悩んでいたことを。
全然良いオタクじゃなかった。自分勝手なオタクでした。
辞めるという可能性が高いことからも目を逸らしていた。
私は接触や、ライブや、生放送やTwitterでオタクに見せる貴方しか知りません。
その中で思ったことしかわかりません。その中で話します。
貴方は、生真面目いうくらい真面目で、適当にできない不器用さがあって、なのに自分で全部なんとかしてしまおうとする危なっかしい人でした。アイドルとしてはどちらかというと向いてないし、スキルも努力が必要だし、ひとりだと喋れるのに大人数だと聞き役に徹してしまうし、見ていてもどかしいことも少なくなかった。でも誰よりも、自分の世界観に観客を引き摺り込むパワーがあった。それでも成長スピードが速くないからこそ、オタクに向かって頑張ってるアピールをしちゃえばいいのにと思うこともありました。でも、しないのが貴方の美学なんだろうな。
舞台に立つ人間として欠点は少なくない人だけども、私は貴方の未来が見たいと思ったから、貴方のことを好きになったから、応援し続けました。
結果として、私はもう貴方の未来を見ることも、今後は今どうしているのかすら知ることも出来なくなるでしょう。
この選択が貴方の人生において間違いだとは思いません。寧ろ普通に考えたら正解です。
ただ、こうなってしまったことがひたすらに悲しい。
貴方の未来を見たかった。
一緒に未来に向かって歩ませてほしかった。
夢を叶えてほしかった。
笑いながら「あの時は大変だったね」と語り合いたかった。
今はまだ、その気持ちが強いです。
けどね、
もうちょっと落ち着いたら貴方の幸せを何よりも願いたい。
推しには幸せであってほしい。
それが私の思うオタクというものなので。
朔太郎さんは私の自慢の推しです。
貴方にとって良い道へ進めることを願っています。
……挨拶の場が設けられる予定と聞きました。
もしその時に、会って話ができるチャンスがあったら
最初で最後に、名前を呼んでもらえませんか?
なー